
SAPエンジニアの年収が知りたい人「SAPエンジニアの年収が知りたい。ついでに、どういうスキルがあってどういう仕事が出来れば年収が上がるのか知りたい。」
この疑問に答えていきます。
- 1. SAPエンジニアの役職別年収一覧
- 2. SAPエンジニアの年収アップに必要なスキルと年数
本記事の信頼性
この記事を書いている人(=SAPFI)は
- 外資系コンサルティングファームで、SAPコンサルタント歴2年
- 外資系コンサルティングファームで、SAPエンジニア歴2年
- 経験プロジェクト数5つ
- 転職経験2回
この記事の目次は以下の通りです。
1. SAPエンジニアの年収一覧(役職別)
独自の情報源から収集した、SAPエンジニアの年収一覧(役職別)は以下の通りです。
【SAPエンジニアの年収推移】
SAPエンジニアとして働ける外資系企業には「アップ オア エルスウェア(up or elsewhere)」の文化があります(「昇進できなければ他のところに行く」、と言う意味)。
例えば、9年でマネージャーになれない場合には、基本的には「部署変更もしくは退職」です。
そもそも、「SAPエンジニアの仕事内容ってなに?」と言う人は、以下の記事にまとめました。
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以下、SAPエンジニアとして年収を上げる( = 役職を上げる)ために必要なスキルを解説していきます。
2. SAPエンジニアの年収アップに必要なスキル
SAPエンジニアの年収アップに必要なスキルを解説します。
2-1. SAPエンジニアの年収アップに必要なスキル: スペシャリスト未満の場合
SAPエンジニアがベース年収: 400万~599万、残業込み年収600万~799万のスペシャリストになるために必要なスキルを解説します。
大きくは以下の通りです。
- 社会人の基本的な能力
- SAPの能力
- SAP+αの能力
それぞれ解説していきます。
2-1-1. SAPエンジニアがスペシャリストになるために必要なスキル①社会人の基本的な能力
- 作業スピード、作業の正確さ
- 即レスポンス
- キャッチアップ能力
→言われたことを素早く、正確にこなす能力を上げましょう。荒く作り、丁寧にセルフレビューで見返すことを習慣化することでスピードと正確さが向上します。
→上司やお客さんからのメールにはなるべく即返信しましょう。すぐ対応できない場合にもその旨即レスしましょう。
→新しい技術を素早く自分のものにしましょう。情報検索能力、情報整理能力が重要です。
なぜなら、社会人の基本的な能力は今後どのような仕事をする上でも必須となる能力だからです。
具体的には、クライアントがあなたに仕事を依頼したのにいつまでたっても成果物が上がってこない、出来た成果物が依頼と違う出来であれば信用を失い仕事が取れません。
2-1-2. SAPエンジニアがスペシャリストになるために必要なスキル②SAPの能力
- 特定モジュールの専門性
- SAP最新テクノロジーのキャッチアップ、KT能力
→基本的には最初にアサインされるプロジェクトで扱うモジュールを3年間は経験しましょう。
→SAP社からリリースされる新製品を積極的に取り扱えるように上司に打診し、結果をプロジェクトでKTしましょう。
なぜなら、SAPのスペシャリストになるためには一つの分野の専門性を十分に積んでいることが必須だからです。
具体的には、最初にFIとCOモジュールを取り扱うプロジェクトに入ったのであれば、その後もなるべくFIとCOモジュールを取り扱うプロジェクトに入れてもらえるように働きかけましょう。
2-1-3. SAPエンジニアがスペシャリストになるために必要なスキル③SAP+αの能力
- VBA, Accessを用いた業務自動化ツールの開発能力
→基本的には最初にアサインされるプロジェクトで扱うモジュールを3年間は経験しましょう。
なぜなら、SAPプロジェクトは自動化すべき業務があふれているからです。
具体的には、SAPに取り込むEXCELデータのフォーマットを加工する作業などは、VBAを活用してボタン一つで済むように自動化しましょう。
ある程度スキルがある場合、転職エージェントに登録して自分の市場価値を確認しておくと後々損しにくいです。
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2-2. SAPエンジニアの年収アップに必要なスキル: マネージャー未満の場合
SAPエンジニアがベース年収: 800万~1200万のマネージャーになるために必要なスキルを解説します。
大きくは以下の通りです。
- SAPの能力
- SAP+αの能力
- プロジェクトマネジメント能力
それぞれ解説していきます。
2-2-1. SAPエンジニアがマネージャーになるために必要なスキル①SAPの能力
- 特定モジュールの深い専門性
- プログラミング言語ABAPを用いた開発能力
- SAPプロジェクトの設計標準、開発標準、テンプレートなどのアセット整備能力
なぜなら、マネージャークラスの人間は自分一人でクライアントコミュニケーション・ABAP開発をする能力が必要となることも多いからです。
具体的には、炎上プロジェクトに一人で行ってクライアントコミュニケーションを取りつつ、炎上の原因となるバグなどをABAPの開発力で取り除くなどの能力が求められます。
2-2-2. SAPエンジニアがマネージャーになるために必要なスキル②SAP+αの能力
- 特定業界の専門的な業務知識
- 英語力
なぜなら、マネージャークラスの人間は、SAPによるソリューションを特定業界の実務に即して提案できる能力が必要だからです。
具体的には、「繊維業界のお客様XXXの販売業務フローはSAP標準の〇〇機能で実現できる」と言った提案を複数個・即出せる業務知識が必要です。
また、英語力が無ければマネージャーには昇進できないので、TOEICで言えば最低700点、できれば800点程度の英語力を持つことも必須となります。
2-2-3. プロジェクトマネジメント能力
- チームメンバー、部下の育成能力
- 人脈構築能力(=自分のチームと他チームとのブリッジ能力)
- 炎上プロジェクトのてこ入れ、オンスケに戻す能力
なぜなら、マネージャークラスの人間は自分だけではなく、チーム全体や下のメンバーの面倒を見ることも必要だからです。
具体的には、チームの進捗管理だけでなくプロジェクトメンバーの育成、自分のチームと他チームのつなぎ役などを果たす必要があります。
2-3. SAPエンジニアの年収アップに必要なスキル: プリンシパル未満の場合
SAPエンジニアがベース年収: 1000万~1億のプリンシパルになるために必要なスキルを解説します。
大きくは以下の通りです。
- 極めて高いSAPの能力
- 極めて高いSAP+αの能力
- 極めて高いプロジェクトマネジメント能力
それぞれ解説していきます。
2-3-1. 極めて高いSAPの能力
- 複数モジュールの深い専門性
- 複数プロジェクトの課題解決能力、コンサルティング能力
なぜなら、プリンシパルは複数のプロジェクトに全業務のSAP技術責任者という立場でアサインされるからです。
具体的にはプロジェクトAでは繊維業界のお客様の全業務のSAP技術責任者、プロジェクトBでは製造業のお客様の全業務のSAP技術責任者、と複数のプロジェクトに全業務のSAP技術責任者としてアサインされます。
2-3-2. 極めて高いSAP+αの能力
- 複数業界の深い業務知識
- 営業力
なぜなら、プリンシパルはプロジェクト業務だけでなく新しくプロジェクト案件を取る必要があるからです。
具体的には、複数業界のお客様に深い業務知識とSAP技術力を掛け合わせて提案活動、営業活動を行います。
案件を取れなければ降格、最悪クビとなるシビアな世界で勝ち抜く営業力が必要です。
2-3-3. 極めて高いプロジェクトマネジメント能力
- 人脈構築能力(=複数プロジェクトのブリッジ能力)
- 雇用の創出能力
なぜなら、プリンシパルは複数プロジェクトの関係者をまとめていく能力が必要だからです。
具体的には人脈構築能力で人とつながり、プロジェクト横断のプロジェクトをつくり、適材適所に業務を割り振ることで雇用をうみだす能力が必要です。
3. SAPエンジニアの年収のまとめ
本記事のまとめは以下の通りです。
- SAPエンジニアの年収はスペシャリストで400万~799万
- SAPエンジニアの年収はマネージャーで800万~1200万
- SAPエンジニアの年収はプリンシパルで1000万~1億
- SAPエンジニアは、マネージャー以上を目指す過程で段違いに難易度が上がる
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